cornelian taurus by daisuke iwanaga Collection.

OGATA TOTEは、16年という長い対話を経て生まれた特別なトートバッグです。
2008年のパリ、緒方慎一郎氏と岩永大介氏の出会いに始まり、4年にわたる探求の末、「OGATA Paris」で顧客に渡される紙袋をレザーで再現するというコンセプトへと昇華しました。
一時的な消費物である紙袋を、永続的な価値を持つレザーアイテムへと置き換えるこの試みは、「スローカルチャー」とも言うべき価値観を体現しています。
この忍耐と本物へのこだわりが紡ぐ物語こそが、バッグの持つ価値を決定づけています。
デザインは、日本の笹舟を思わせる横長の「舟形」が基本です。
バッグの内側に配された独自の和紙素材のパーツを立ち上げることで、A4サイズや13インチのPCも収納可能な縦型のトートバッグに変形する2WAY仕様。
この和紙素材のパーツは折り込む高さを自由に調整でき、舟形にする際は底に敷くように畳むことでフォルムを保ちます。
外側のメインレザーには、伊藤園の茶殻リサイクルの一環として生まれた「TEA HUSK LEATHER」を採用。
茶殻由来のタンニンと植物タンニンで鞣し、グローブレザーの製法で仕上げることで、上品で控えめな光沢を持つ、柔らかながら高級感のある素材感を実現しています。
内側の変形を担うパーツには、和紙の原料であるパルプにコーティングを施した、レザー風の独自素材を使用。
この素材は極めて薄く柔らかく、使い込むほどに和紙をくしゃくしゃにしたような繊細で複雑なシワが生まれ、持ち主だけの痕跡を刻んでいきます。
新品の状態が完成ではなく、傷やシワさえも価値を高める個性として受け入れるこの経年変化は、不完全さの中に美を見出す日本の美学「わびさび」を表現しています。
ハンドルの付け根には、ブランドのアイコンである柄編みを施し、デザインのアクセントと補強の役割を担っています。
開口部はマグネット内蔵のミニマルな仕様で、取り外し可能な底板により、ドレープ感と安定感のあるフォルムを使い分けることが可能です。
内側にはジップ付きとフラップ付きの2つのポケットが配されています。


※本革(天然皮革)の商品について
素材の特性上、多少のキズやシワ、色ムラや擦れが見られる場合がございます。
汗や雨などで濡れた場合、色移りする場合がございます。革の品質保持のため、できるだけ濡らさないようご注意下さい。